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胃酸の分泌を促進させるヒスタミン

胃の中では消化吸収に必要な胃酸と、胃の内側を保護する胃粘膜を守るためにある胃粘液がいつもせめぎ合っています。正常であればこれらのバランスが絶妙に取れており、胃粘膜が荒れてしまうということは無いです。しかし、このバランスが崩れてしまうと、胃酸が過剰分泌されたり、胃粘液の分泌量が減少してしまったりするので、胃粘液が胃粘膜を守り切れなくなり、胃炎を引き起こしたりします。さらにひどくなると、十二指腸潰瘍や胃潰瘍にまで発展することがあるので気を付けなければいけません。

胃酸というのはとても酸性度合いが強いので、それを直接胃にさらしてしまうと、胃が荒れたりする可能性があります。そのために、胃の内側に膜を張ることによって、胃が荒れるということを防いでいます。何にも問題が無く正常な時は、それによって被害を受けるということは一切ありません。胃酸というのは、胃の中を一定以上の酸性にすることによって、食べ物の消化を助けたり、一緒に取り込まれたものを殺菌したりする役割があります。胃の働きにおいて重要な役割を負うということは間違いありませんが、それが過剰分泌されると胃にも被害を与えるということになるので、注意をしないといけないです。

分泌する時には、アセチルコリンやガストリン、ヒスタミンという3つの神経伝達物質が働くということです。食事の時の匂いなど何らかの感覚を知覚した時にアセチルコリンが分泌され、具体的に食べ物が胃に送られた時にガストリンが分泌されます。アセチルコリンとガストリンの神経伝達物質が胃粘膜にある細胞を刺激することによって、ヒスタミンが分泌されるということです。これらの神経伝達物質がそれぞれの受容体と結合し、プロトンポンプに作用することによって胃酸が分泌されます。

普通に食べ物を消化するために分泌するのであればいいことなのですが、過剰分泌されると胃に何らかの影響が出てきます。なぜ胃酸が過剰分泌されるのかというと、交感神経に比べて、副交感神経の働きが強くなるからです。ストレスを抱えているのであれば、交感神経が働くわけですが、これによって分泌が少なくなります。それではストレスを抱えている時に、胃痛が起こるということと矛盾していますが、交感神経が働く時には、身体が働く時のバランスを取るように副交感神経も同時に働くことになりますので、それが度々繰り返されると、結果的に胃酸が過剰分泌されるということです。

胃酸が過剰になってしまうと、食事を摂取している時でなく、空腹時においても分泌が盛んになってしまうので、胃粘膜を傷つけるということを招いてしまいます。胃粘膜が傷ついたら、胃痛や胃もたれ、胸やけなどが起こる可能性があります。特に、空腹時や早朝、就寝時などにそういう症状が見られるのであれば、過剰に分泌されているんだなという風に認識をしたほうがいいです。

過剰分泌が起こる要因になるものと言えば、睡眠不足など生活の乱れや暴飲暴食、タバコやカフェイン、飲酒などの刺激物の摂取、過剰なストレスなどになります。胃はとてもデリケートな臓器だということが言われていますので、なるべく胃に対して刺激を与えないようにするということが重要です。生活習慣が乱れる方向に向かいがちですが、自分たちで胃を守るように生活習慣を整えることが重要になります。

胃酸が過剰分泌されることによって胃痛を起こしているというのであれば、それを抑える胃薬を飲むべきです。最終的にはヒスタミンが胃粘膜にあるH2受容体を刺激するために、たくさん分泌されるということです。H2ブロッカーと呼ばれる胃薬は、ヒスタミンよりも先に有効成分がH2受容体と結びつくことにより、余計に分泌されずに済みます。