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抗ヒスタミン薬の世代と特徴

葉の上にある花粉

抗ヒスタミン薬というのは、ヒスタミンの働きを抑えるための薬です。花粉やダニなどのアレルゲンが体内に入ると、体内に存在しているヒスタミンを発生させて、それが神経や血管に入り込むことにより、アレルギー症状を引き起こします。どういうアレルギー症状を引き起こすのかというと、かゆみやくしゃみ、鼻水などになります。そういう症状を引き起こさないために抗ヒスタミン薬を服用するということです。製造された年や効き目などによって、第一世代と第二世代、第三世代に分かれてきます。

第一世代というのは20世紀半ばに世界中で発売された初期の頃の薬です。どの世代のものであってもアレルギー症状を抑えるという効果のために使われるわけですが、第一世代に限ってはその他にも、片頭痛の緩和や睡眠薬、乗り物酔いの薬としても活用されていたということです。効果が高いということは言えるわけですが、その分だけ副作用が強いということが懸念材料としてあります。このため、高齢者に推奨できない医薬品にも指定されているほどです。

ヒスタミンを抑えるという効果があるのは確かですが、脂溶性が高いために中枢神経に作用して眠気を引き起こすという副作用があります。ぐっすりと眠るために安静をするのであればいいですが、運転をしたり危険作業をしたりする場合には大きなデメリットです。こういう注意書きは第一世代の薬であれば書いてあることが多いです。眠気だけでなくインペアード・パフォーマンスと言って、作業効率や集中力などが落ちるという現象も見られます。仕事や勉強などにも大きな影響が起こることがあるということで、注意しないといけません。

その他にも気になる副作用として、抗コリン作用というものがあります。抗コリン作用とはアセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質が受容体に結合するのを邪魔する作用のことで、それにより口の渇きや胸やけなどの症状を引き起こします。緑内障患者や前立腺肥大などの持病がある人については服用しないほうがいいということです。

第一世代のデメリットを解消するという目的で、1983年ごろから第二世代と呼ばれる薬がどんどん発売されています。花粉症対策などアレルギー症状の緩和のために、今では一般的に使用されていると言ってもいいです。第一世代との大きな違いというのは、脳に対してアクセスすることが無いために、従来のデメリットに当たる眠気や抗コリン作用と呼ばれるものを特に抑えた医薬品だということです。効果よりも眠気などの副作用を起こさないことを優先させたいのであれば、この第二世代を選択するということになります。

さらに第二世代を第二世代と第三世代に分けるという動きもあります。その違いというのは、副作用の起こりやすさにおいてです。第三世代の医薬品というのは、第二世代よりもさらに眠気などの副作用が起こりにくいものだということで、こちらに分類されることもあります。

第三世代を代表する薬として、クラリチンというものがあります。クラリチンは1日1回1錠服用するだけで、24時間効き目が持続するというのは何よりもありがたいです。効き目が持続した場合に気になるのは副作用になります。従来の抗ヒスタミン薬の副作用である、眠気については特に抑えられていますし、口の渇きや集中力の低下などもありません。もうそろそろ花粉が降りそうだなという時から備えておくことで、症状を和らげることができます。

利用者にとっては、どの薬がどの世代に該当するのかというのは分かりませんし、薬のパッケージなどに記載されていません。ドラッグストアなどで購入する際には、薬剤師などにどの世代なのかを確認をした上で購入することをおすすめします。