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ヒスタミン自体は有害な物質ではない

薬を飲んでいる女性

ヒスタミンと言えば、人体にとって悪い影響を与えるという風に思われがちですが、ヒスタミン自体は有害ではないということが言えます。ヒスタミンは神経伝達物質として機能していますので、脳は心と体をつかさどるために重要な制御をしているということです。特に、記憶や覚醒などの生理機能にとって有益だというのは特に目立つところになります。ヒスタミンは適量であれば人体には有益だということが言えます。体内で多く分泌するということさえなければ、人体にとって有益なのは間違いありません。

ヒスタミンは記憶に携わっているということが言われています。人間において記憶力をずっと保ちたいと思っていても、忘却することも十分にあり得ます。記憶をキープするために分泌することによって、その周りの神経細胞を活発にする必要があるということです。また、人間が起床して活発に活動するための覚醒にも大きく貢献しているということです。眠りから醒めて活動する時に、ヒスタミンを分泌して神経細胞に働きかけ、眠りに就くときにはヒスタミンの分泌が抑えられて、寝るために脳が働きます。このように生理機能というのは、決して人体にとって悪いことではないという点に注目してください。

ヒスタミンは生理機能など人体において適量であれば、有益なところがありますが、過剰に分泌されるとアレルギー反応が起こったりします。アレルギー反応というのは特定の無害な物質を抗体だと認識して、抗体を作って異物を取り除く過剰防衛反応に他なりません。アレルゲンと呼ばれる原因物質には、スギやヒノキ、シラカバなどの花粉だけでなく、ダニやほこりなどが該当します。こういうアレルギーというのは、それに反応する人と反応しない人とに分かれます。反応しない人にとっては何でもないことですが、反応する人にとっては辛いことになるということです。

アレルゲンが体内に入った時には、それに対抗するために抗体を作り、それがマスト細胞と結びつきます。そこでさらにアレルゲンが体内に入った場合にマスト細胞と結びついた抗体と結合すると、アレルギー反応を引き起こす物質を放出します。これによってヒスタミンが大量に分泌することになりますので、人間にとっては適量ではありません。適量ではないために、それが神経や血管に結びつくことによって、皮膚に炎症が起こったり、アレルギー性鼻炎が起こったり、目のかゆみが起こったりすることなどが起こります。

健康な状態の皮膚というのは、うまい具合に下界から異物をはじいているということです。下界にある異物というのは太陽や紫外線、虫、細菌、ウイルスなどが該当しますが、そういうものからしっかりと守っているということが大きいです。皮膚には外から守ることができるバリア機能があるわけですが、その機能があっても守り切れないために、結果的にアレルギー反応が起こるということになります。皮膚にアレルギー反応が起こるということは、そこに対してアレルゲンからの抗体が作られ、それが肥満細胞と呼ばれるマスト細胞と結びついて、ヒスタミンを生成しているからです。最終的にはアレルゲンが抗体と結びついた肥満細胞と結合することにより、皮膚に炎症が起こるということになります。こういうアレルギー反応のことを、アレルギー性皮膚炎と呼びます。

ヒスタミンというのは人体にとって適量なのであれば、神経伝達物質として生理機能をつかさどることになり、人体において有益であります。しかし、アレルギー反応に寄与するようになると、人体にとってあまりいい影響を与えないです。どちらかというと、悪い影響を与えるというところだけが注目されているところがあります。